未来につながるパッシブハウス
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森みわ氏が設計・監修を担当 自然に寄り添う二世帯住宅

パッシブハウス・ジャパン代表の森みわ氏は、現在、日本人でただひとり、ドイツのパッシブハウス研究所が認めるパッシブハウス・コンサルタントの資格を持つ人物。その森さんが設計・監修をした二世帯住宅は、のどかな田園風景が三方向に広がる敷地にたたずんでおり、「日本エコハウス大賞2017」において大賞を受賞しました。

自然豊かな外部環境を親世帯・子世帯、それぞれのLDKから満喫できるように、南側にはウッドデッキへとつながる大窓を設けました。ウッドデッキに深く出した軒と東西の窓は、ガラス部に内蔵されたブラインドで遮蔽することにより、夏の日射による室内の温度上昇を防ぐことが可能。一方、冬はここより太陽熱を取り込んで邸内を温める効果を生み出し、床置きのエアコン一台のみで快適な室温コントロールを行っています。南向きのガーデンには、季節ごとに癒しの情景を見せてくれる植栽を施し、一部は家庭菜園として活用しています。

さらに邸内に使用されているマテリアル(素材)にも大きな特徴があります。それは無垢材や土壁など自然素材だけを使用したLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅であること。遠い将来、この建物が役割を終えたときにはすべて自然へと還っていきます。

通勤や日常生活には不便を感じさせない、中心街から程よい距離感の立地で、円熟の世代がプチ田舎暮らしを満喫することのできるライフステージとなっています。

高い住宅性能に加えて自然エネルギーを活用

この住まいは、断熱性・気密性など住宅性能を極限まで高めていることに加えて、自然エネルギーを活用したさまざまな仕掛けも特徴となっています。屋根には太陽光発電を搭載し、アイランドキッチンには薪調理器を取り付けています。この新調理器は、調理器具として活用するだけではなく、給湯も暖房もこれで賄えるという優れもの。

入浴のための湯を沸かし、北側に位置する脱衣所のタイル床やトイレの土壁にも温水が送られ、ほのかな温もりで包み込むことでヒートショックの予防につなげています。こうした邸内の空気と水の温熱環境については、すべて一元管理が行われています。

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